2025年10月13日(月)大阪・関西万博はついに閉幕を迎えます。半年間にわたり世界中の文化や未来技術を体験できるこの一大イベントも、残すところあとわずか。
そんな中、閉幕直前の2025年9月、梅田の「うめきた広場」ではサウジアラビア王国が特別イベントを開催しました。
本記事では、大阪・梅田で行われた「サウジアラビア ナショナルデー」記念イベントの様子を振り返りつつ、万博閉幕前に訪れるべきサウジアラビア館の魅力、そして2030年に開催されるリヤド万博についても紹介します。



サウジアラビア ナショナルデーとは?

サウジアラビア ナショナルデーは、1932年にサウジアラビア王国が建国されたことを記念する日で、毎年9月23日に盛大に祝われています。
2025年の大阪・関西万博では、このナショナルデーに合わせてサウジアラビア館が特別プログラムを用意。さらに会場を飛び出し、大阪・梅田の「うめきた広場」でも関連イベントが開催され、大きな話題を集めました。
万博会場を飛び出した大阪・梅田での開催


うめきた広場で行われたイベントは、「サウジと会おう:サウジアラビア王国ナショナルデー」というタイトルで、9月19日から21日までの3日間限定で実施されました。梅田というアクセス抜群の立地で、万博に足を運ぶ前にサウジ文化を体験できる貴重な機会として、多くの来場者でにぎわいました。
うめきた広場で行われたサウジアラビアイベントの内容
スタンプラリーと体験型展示


イベントの目玉となったのは、5つの章に分かれた展示を巡りながらスタンプを集める「重ね押しスタンプラリー」冊子にスタンプを押していくと1枚の絵が完成し、大人から子どもまで夢中で楽しんでいました。スタンプ好きにはたまらない企画で、会場には長蛇の列ができるほどの人気ぶりでした。
サウジアラビアの伝統文化と味覚体験




会場では、民族衣装をまとったスタッフとの記念撮影や、ラクダのオブジェとのチェキ体験も可能でした。また、来場者にはサウジの名産「デーツ」や、カルダモンやクローブを使った「アラビックコーヒー(カフワ)」が振る舞われ、サウジ独特の味覚文化に触れることができました。
日本のコーヒーと比べて苦味が少なく、軽やかな風味のカフワは、多くの人に新鮮な驚きを与えていました。
初日のにぎわいと来場者の反応


初日の9月19日は朝から黒山の人だかりで、伝統的なダンスパフォーマンスが披露されると、観客からは歓声と拍手が湧き起こり、サウジの文化が大阪の街に鮮やかに息づいた瞬間となりました。

万博閉幕前の駆け込み需要とサウジアラビア館の人気
大阪・関西万博は閉幕を目前に控え、連日多くの来場者でにぎわっています。特にサウジアラビア館は人気パビリオンの一つ。大規模な映像演出や未来を示す展示が訪れる人々を魅了し、閉幕前に「行っておきたいパビリオン」として注目されています。今回のうめきた広場でのイベントは、その人気を裏付ける形で、サウジの文化と未来像を身近に感じられるきっかけとなりました。



サウジアラビアと「リヤド万博2030」の展望

リヤド万博2030のテーマと注目ポイント
大阪万博の次に控える大舞台が、2030年にサウジアラビアの首都リヤドで開催される国際博覧会「リヤド万博2030」です。テーマは「変化の時代:共に先見性のある明日へ」
エッフェル塔がお披露目された1889年のパリ万博のように、リヤドも世界に新しい象徴を示そうとしています。
ムカアブやニュー・ムラバなど未来都市プロジェクト
リヤド万博の注目スポットには、巨大なキューブ型構造物「ムカアブ(Mukaab)」や、新しい都市中心地「ニュー・ムラバ(New Murabba)」などがあり、サウジが描く未来都市構想を象徴しています。また、キング・サルマン・パークやリヤドスポーツブールバードといった緑あふれる持続可能な都市開発も、世界から注目されています。
まとめ:大阪で出会ったサウジ文化、そして次はリヤドへ
うめきた広場で開催された「サウジアラビア ナショナルデー」イベントは、サウジの伝統文化と未来への取り組みを体験できる特別な3日間でした。大阪・関西万博もいよいよ閉幕が迫り、サウジアラビア館を訪れる最後のチャンスを逃したくないという人も多いはずです。
そして次の舞台はリヤド。2030年の国際博覧会では、サウジの「ビジョン2030」に基づいた壮大な都市開発と文化発信が待っています。大阪でサウジ文化に触れた経験を胸に、未来のリヤド万博に期待を膨らませてみてはいかがでしょうか。
