大阪・関西万博でひときわ個性を放つ「ブラジル館」
ブラジルと聞くと、一見カラフルで賑やかなパビリオンに見えますが、その中身は実に奥深く、壮大なメッセージをもったアート体験の場となっています。
今回、私は7月の日曜日「アオと夜の虹のパレード」が開催中の時間帯に訪問。待ち時間なくスムーズに入場でき、印象に残る展示の数々を体感してきました。



万博に行く前の必要なもの
まずはじめに!これから万博に行かれる方に、持っていくと便利な準備アイテムをご紹介します。
まずは、万博ガイドブック。会場でもとても重宝しますし、事前に情報を把握しておくことで、当日の楽しみ方がまったく変わってきます。持っていて損はありません!
万博ガイドブック
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次に、夏の必需品「クールグッズ」。6月の時点でも、すでに熱中症で体調を崩している方も見かけました。体力を奪われないように、暑さ対策はしっかりと準備しておきましょう。
ハンディーファン
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ポンチョ&カッパ
雨の日に傘を持ち歩くのは、意外と邪魔になるものです。特に、雨をしのげる場所が少ない万博会場では、「カッパ」が必須アイテム。パビリオンに入るときもほぼ脱がずにそのまま入館できるため、雨の日でも両手を空けたまま快適に行動できます。
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モバイルバッテリー
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ブラジル館の概要|2つの建物と5つの物語で構成


2つの建物がつながるユニークな構造
ブラジル館は、一見ひとつの建物に見えますが、実際には前後2つのパビリオンで構成されています。正面入口から始まる展示は、目に見えない奥の建物へとつながっており、それぞれ異なるテーマが展開されます。
案内表示だけではわかりにくい点も、スタッフに質問すれば丁寧に説明してくれるので、積極的に声をかけてみると展示理解が深まります。
5つの章に込められた壮大なメッセージ
前半の展示は「存在する」「異なる」「合流する」「消え去る」「再び存在する」という5つの章で構成された物語が進行します。人間と自然との関係性、共存と破壊、そして再生の希望という深いテーマが込められており、一篇の寓話の中に迷い込んだかのような体験ができます。
注目ポイント① 没入型アートと映像空間




人形や光の演出で自然と共生を表現
展示はナイロン素材で作られた人形を空気で膨らませたり萎ませたりする動きとともに進行します。そこに映像、音、光が融合し、生命の誕生と喪失、再生を象徴的に描き出します。まるで自然の呼吸そのものが表現されているような臨場感です。
360度空間に響く音楽と太陽の表情


壁面には様々な表情を見せる“太陽”の映像が投影され、空間全体に音楽やナレーションが響き渡ります。リズミカルで幻想的な演出は、視覚と聴覚の両面から包み込み、強い没入感を与えます。



注目ポイント② ゴールデンルームとお祭り気分
明るく華やかなフェイスペインティング体験
建物の奥にある“ゴールデンルーム”は、まさに陽気なブラジルの祝祭空間。黄色やゴールドで統一されたデザインに加え、フェイスペインティングやダンスの演出が楽しめます。陽光やお祭りをモチーフにした明るいエリアで、思わず笑顔がこぼれる空間です。
ラッキーで配られるポンチョも!

タイミングによってはカラフルなポンチョがランダムで配られる演出もあり、これを羽織って館内を歩けば、自分自身も展示の一部になったような気分が味わえます。SNS映えも抜群です★
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体験レポ|アートファンなら見逃せない展示の数々


一部だけではなく、全体を通して体感を
ストーリーの展開は常にループしているため、入場タイミングによっては途中からの観覧になることも。できれば一度出てから再入場するか、内部のベンチで一巡するのを待って、全体のストーリーを通して見ることをおすすめします。
スタッフの説明で展示の意図がクリアに
展示の意味が分かりづらいという声もありますが、スタッフに質問すれば丁寧に解説してくれます。実際に私も質問したことで、「5章の構成」や「自然との共存」というテーマが腑に落ち、展示をより深く理解できました。
所要時間・混雑・予約の有無は?
7月日曜日・ショー中は待ち時間ゼロだった
「アオと夜の虹のパレード」開催中の時間帯に訪問したところ、待ち時間ゼロで入場できました。人気パビリオンながら、イベント開催中の時間を狙えば比較的スムーズに見学できます。おそらく人気のイタリア館やアメリカ館もこの時間帯を狙うとスムーズに入れるはず!
パビリオンの警備員も「この時間帯はいいですねぇ」と世間話していました💦本音駄々漏れ・・・🤣
所要時間目安は16分前後、ストーリー全体を体験するのがおすすめ
1巡あたりの体験時間は約16分でした。時間に余裕がある方は、途中入場にこだわらず、全体のストーリーをじっくり堪能するのがよいでしょう。予約不要で、入場制限がある場合は列に並ぶ形式となります。
まとめ|ブラジル館は体と心で感じる“地球と人類の共存”をテーマにした傑作
大阪・関西万博のブラジル館は、表面的な楽しさと奥深い哲学的メッセージが共存する稀有なパビリオンです。子どもには少し難しい内容かもしれませんが、大人にとっては「人類と自然の関係」「未来への問いかけ」を強く感じる体験になるはず。アートや映像に興味のある人、ブラジル文化に触れてみたい人には、必見のスポットです。
訪問の際は、展示の裏側にある物語もぜひ感じ取ってみてください。




