大阪・関西万博カナダ館の魅力とは?
2025年4月から開催されている大阪・関西万博も、いよいよ2025年10月13日(月)の閉幕が迫ってきました。各国が趣向を凝らしたパビリオンを出展する中で、特に注目を集めているのが「カナダパビリオン」です。
真っ白な氷を思わせる外観と、タブレットを使った独創的な体験、そしてカナダの国民食「プーティン」が楽しめる軽食コーナーなど、見どころが満載です。
閉幕前に「行ってみたい!」という方も多いと思いますし、万博終了後でも「カナダ」という国自体に関心を持つきっかけになる内容です。
ここでは、実際に訪れて体験した内容をもとに、カナダ館の魅力と楽しみ方を詳しく紹介します。



カナダパビリオンの外観デザイン|氷が溶け出す瞬間を表現

カナダ館のテーマは「再生(Regeneration)」冬から春へ、凍った川の氷が解けて流れ出す様子をイメージした真っ白な外観が印象的です。カナダで実際に見られる「水路氷結」という自然現象をモチーフにしており、氷の儚さと美しさを表現しています。
会場の前には、カナダの国立公園に実際に設置されている「赤い椅子」もあり、来場者に人気のフォトスポットになっています。外の広場には流氷を描いた模様があり、子どもたちの遊び場としても賑わっていました。
待ち時間と予約の有無について

カナダパビリオンは人気が高いため、日中は待ち時間が長くなる傾向があります。実際に私が訪れたときには 最長で1時間40分待ち のこともありました。ただ、平日の夜20時頃に訪れた際には 待ち時間は約30分 で入場できました。
予約は不要で、当日列に並べば入場できますが、受付終了間際になると締め切られるので注意が必要です。私が並んだときも、数名ほどで受付が終了しました。
👉 入場のコツ
- 日中よりも夕方以降の方が待ち時間が短い
- 受付終了の30分〜1時間前に並ぶと比較的スムーズ
- 予約なしで入れるが、締め切り時間には注意
カナダパビリオンの所要時間
館内の所要時間は およそ15〜20分程度 です。待ち時間は日によって異なりますが、体験自体は短時間で楽しめるので、他のパビリオンと組み合わせて回るのにぴったりです。
タブレットを使ったAR体験が最大の見どころ

カナダパビリオンの最大の魅力は、来場者一人ひとりに配布されるタブレットを使ったAR(拡張現実)体験です。館内は暗く、白く浮かび上がる巨大な「氷」の造形があり、そこに端末をかざすとカナダ各地の映像が浮かび上がります。
例えば…
- トロントなどの都市の風景
- 川を渡るクマの親子
- 氷上で釣りを楽しむ人々
- 先住民の暮らし
- 宇宙飛行士の視点から見た地球
タブレットを上に掲げると、空にはオーロラが現れる演出もありました。視点を変えるたびに違う映像が出てくるので、まるで何度訪れても新しい発見があるように感じます。

また、氷の造形の中には星座が隠されていて、すべてを探すにはじっくりと見て回る必要があります。説明文はほとんどなく、訪れる人が自由な感覚で体験できるのも魅力のひとつです。スタッフの方も丁寧に操作方法を教えてくれるので、機械に不慣れでも安心でした。
軽食コーナー|カナダの味「プーティン」とメープルソフト

館内にはレストランはありませんが、軽食コーナーでカナダらしいフードを楽しめます。特に人気なのが カナダの国民食「プーティン」。
- クラシックモントリオールプティーン 1,500円
- オリジナルオニオンリングプティーン 1,500円
カリッと揚げたポテトにチーズと濃厚なグレイビーソースをかけた料理で、ビールとの相性が抜群です。店員さんに聞いたところ、「金色のビールはフルーティーな味わい」とのことで、飲み比べも楽しめます。
さらにデザートには「カナダ産メープルのソフトクリーム(800円)」があります。私はカップにしましたが、ややあっさり感じたので、メープルの濃厚な風味を味わいたい方にはコーンタイプがおすすめです。歩き疲れたときにシェアするのにもぴったりな軽食でした。

カナダ館は大人も子どもも楽しめる知的体験

カナダパビリオンは、派手さこそ控えめですが、独創的で知的な展示が印象的でした。自然と技術、過去と未来が交差する不思議な体験は、大人でも十分に楽しめますし、子どもも直感的に楽しめる仕掛けが多くあります。
閉幕まで残りわずかとなった今、「見逃したくないパビリオン」のひとつと言えるでしょう。
万博終了後も「カナダ」という国を旅するきっかけに


大阪・関西万博のカナダパビリオンは2025年10月13日(月)で終了しますが、ここでの体験は「もっとカナダを知りたい、訪れたい」という気持ちにつながるはずです。
カナダは世界有数の広大な国土を誇り、多様な人々が共に暮らす国です。ナイアガラの滝やロッキー山脈といった雄大な自然、モントリオールやトロントの都市文化、先住民の歴史や芸術、そして多彩な食文化まで、訪れる人を魅了する要素が数多くあります。
万博をきっかけにカナダという国に興味を持った方は、次の旅行先としてぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ
大阪万博のカナダパビリオンは、真っ白な氷をイメージした外観と、タブレットを用いたAR体験、そしてカナダの国民食プーティンが楽しめる軽食コーナーが魅力です。所要時間は15〜20分程度で、待ち時間は日によって異なりますが、夜に行くと比較的短く入れることもあります。
閉幕まであとわずかとなりましたが、知的で独創的な体験は大人も子どもも楽しめる内容です。そして、万博を通じて「カナダ」という国そのものに興味を広げる良いきっかけになるでしょう。
👉 万博の最後にどこへ行こうか迷っている方には、ぜひカナダパビリオンをおすすめします。


万博をきっかけに知るカナダの豆知識

カナダ館を訪れると、自然や先進技術を感じられるだけでなく、カナダそのものについても興味が湧いてきます。ここでは、旅行前に知っておきたいカナダの基本情報や豆知識をご紹介します。
カナダはどんな国?
カナダは北アメリカ大陸に位置する広大な国で、世界で2番目に大きな面積を誇ります。雄大な自然と多文化社会が特徴で、治安が良く、世界的に「安全な国」としても知られています。
カナダの正式名称と州
正式名称は「カナダ(Canada)」で、10の州と3つの準州から成り立っています。州ごとに文化や特色が異なり、フランス語圏のケベック州や大自然が広がるブリティッシュコロンビア州など、旅行者に人気のエリアがたくさんあります。
カナダ国旗と象徴
赤と白を基調にした「メープルリーフ(カエデの葉)」の国旗は、世界的にも有名です。カナダを象徴するカエデは、メープルシロップ文化とも結びついています。
カナダで有名な食べ物
代表的な料理には、ポテトにチーズとグレイビーソースをかけた「プティーン」、カナダ産メープルシロップを使ったスイーツ、サーモン料理などがあります。万博のカナダ館でもプティーンが提供されており、本場の味を体験できました。
カナダの宗教
国民の多くはキリスト教を信仰していますが、移民国家でもあるため、イスラム教やヒンドゥー教、仏教など多様な宗教が共存しています。
カナダでしてはいけないジェスチャー
カナダでは人差し指で相手を指さす行為は失礼とされます。また、無理にハグや肩を組むなどのスキンシップをするのも控えた方がよいでしょう。