2025年4月に開幕した大阪・関西万博も、いよいよ10月13日(月・祝)の閉幕が迫ってきました。会期終了が近づくにつれ、駆け込みで来場する人も増えています。
そんな中で特に人気を集めているのが「中国パビリオン(中国館)」です。圧倒的なスケールと多彩な展示で、歴史・文化・科学技術のすべてを一度に楽しめる必見スポットとなっています。
今回は、私が実際に訪れた体験を交えながら、中国館の見どころや待ち時間、グッズ情報を詳しくご紹介します。

中国パビリオンとは?テーマと外観デザイン

中国パビリオンのテーマは「自然と共に生きるコミュニティの構築 ― グリーン発展の未来社会 ―」古代の書物「竹簡(ちくかん)」をモチーフにした外観は、まるで巨大な書道の巻物を広げたかのような迫力です。
外壁には5種類の書体で119もの漢詩が刻まれており、並んでいる間に知っている漢字を探すのも楽しみのひとつ。敷地面積は3,500㎡とタイプAパビリオンの中でも最大級で、その存在感は圧倒的です。
入場方法と待ち時間の目安

中国パビリオンは事前予約ができないため、並んで入場するしかありません。私が訪れた日は日曜日の12時前で「70分待ち」と表示されていましたが、実際には20分ほどで入館できました。
日や時間帯によって変動はありますが、思ったより早く進むこともあるので、表示時間を見てあきらめずに並んでみる価値があります。



館内展示の見どころ
四季を描く巨大スクリーン映像

入ってすぐに目に飛び込んでくるのは、円形の巨大スクリーンに映し出される中国の四季。「春分」や「大寒」など二十四節気をテーマにした美しい映像が、訪れる人を一瞬で非日常の世界に引き込みます。
自然と農業を表現したジオラマ

次に目に入るのは、中国の大地と農業の営みを表すジオラマ展示。自然と人間が共に生きてきた歴史を直感的に理解できます。
日中友好の歴史を木細工で体感

螺旋通路を歩くと、精巧な木細工のディスプレイが並びます。最澄や空海から始まり、毛沢東と日本の政治家、鄧小平と松下幸之助の交流など、日中の長い関係が表現されています。中でも「鉄腕アトム」と「孫悟空」が仲良く並ぶ木彫りはユーモラスで、省エネかつ印象的でした。
月の砂サンプルや宇宙技術展示
後半には、2024年に中国の探査機「嫦娥(じょうが)」5号と6号が採取した月の表土サンプルが展示されています。表と裏、両方の月の砂を世界で初めて展示しているのは驚きです。わずか数秒しか見られないのは少し惜しいですが、最新の宇宙開発を実物で体感できる貴重な機会です。
未来都市の模型と最新の科学技術


スマートシティの模型や人工知能の紹介など、未来を感じる展示も充実。中国がいかに急速に発展しているかを、目と耳で実感できます。
グッズ・お土産情報

展示を堪能したあとはスーベニアショップ「中国館記念品商店」へ。ここではマスコットのパンダ「悠悠(ヨウヨウ)」店長がお出迎えしてくれます。
- パンダのぬいぐるみ
- アクリルスタンド
- 陶器
- Tシャツ
- 雑貨

など商品数は豊富。特に注目は、実物のパンダの手ざわりに近い羊毛製ぬいぐるみ「熊猫悠悠」。お値段は49,800円と高級ですが、本物志向の人には特別なお土産になります。かわいい赤ちゃんパンダグッズも人気で、パンダ好きにはたまらないコーナーです。
中国料理を楽しむなら?近隣レストラン情報
館内にはレストランはありませんが、会場西側の「リングサイドマーケットプレイス」にある「魯園菜館」では本格的な中華料理を味わえます。観覧後に立ち寄れば、展示の余韻を感じながら中国の食文化も堪能できます。
実際に行った感想レビュー
私が訪れた印象として、中国パビリオンはまるで博物館と未来館を合わせたような場所でした。古代の出土品から最先端の宇宙技術まで、一度の来館で体感できるのは圧巻です。
さらに、途中で休める映像シアターや広い通路設計など、来場者への配慮も感じられました。待ち時間はややありますが、その価値は十分にあると断言できます。



よくある質問(Q&A)

Q1:中国パビリオンとは何ですか?
A1:中国パビリオンは、大阪・関西万博に出展している中国館で、中国の伝統文化と最新技術を融合させた展示が特徴です。特に巨大な映像演出や、未来都市をイメージした空間体験が見どころとなっています。
Q2:中国館パビリオンのテーマは?
A2:テーマは「共生の未来」。中国の歴史や自然、最新の科学技術を通じて、持続可能な未来を世界と共有することを目的としています。
Q3:中国パビリオンは予約が必要ですか?
A3:基本的には予約不要ですが、混雑時には整理券や入場制限が行われる場合があります。特に土日や連休は待ち時間が長くなる傾向があるので、早めの来場がおすすめです。
Q4:中国パビリオンのお土産にはどんなものがありますか?
A4:人気はパンダのぬいぐるみやアクリルスタンド、陶器やTシャツなど。特に店長パンダ「悠悠(ヨウヨウ)」の羊毛製ぬいぐるみは49,800円と高額ながら、実物に近い手触りで話題になっています。
Q5:中国館の近くに食事スポットはありますか?
A5:中国館自体にはレストランはありませんが、すぐ近くの「リングサイドマーケットプレイス西」にある中華料理店「魯園菜館」で本格中華を味わえます。
Q6:中国館の所要時間は?
A5:中国パビリオンの観覧時間は、おおよそ 20〜30分程度 です。映像展示や体験型ブースを一通り回るとちょうど良い長さで、待ち時間を含めても1時間ほどを目安にすると安心です。
まとめ:中国パビリオンは歴史と未来を体感できる必見の館
大阪万博の中国パビリオンは、歴史的な文化財、日中友好の軌跡、そして最先端の宇宙技術や未来都市を一度に体験できる、他にないスケールの展示です。待ち時間があっても見る価値があり、子どもから大人まで楽しめる内容になっています。
2025年10月13日の閉幕が迫る今こそ、ぜひ足を運んでみてください。最後にパンダグッズを手に入れれば、きっと特別な思い出になるはずです。
中国に関するよくある質問(Q&A)

中国の漢字で「ちょんちん」とは何ですか?
「ちょんちん」とは、中国語で「重慶(Chóngqìng/チョンチン)」のことを指します。中国西部に位置する直轄市のひとつで、山と川に囲まれた独特の都市景観や火鍋料理で有名です。
中国の8大都市は?
一般的に「中国の8大都市」と呼ばれるのは、北京・上海・広州・深圳・天津・重慶・南京・武漢です。経済、文化、交通の中心として発展しており、旅行やビジネスの拠点にもなっています。
中国ではフルネームで呼び合いますか?
中国では友人同士や家族間では名前(下の名前)で呼ぶことが多いですが、ビジネスや改まった場面ではフルネームで呼ぶことが一般的です。特に名字が短いため、フルネームでも呼びやすいのが特徴です。
中国とはどんな国ですか?
中国は世界で最も人口の多い国であり、悠久の歴史と多様な文化を持つ国です。古代文明の遺産から最先端のテクノロジーまで幅広い魅力があり、経済成長と伝統文化の両方を体験できるのが大きな特徴です。
「中国」と「中國」の違いは?
「中国」は日本や現代中国で使われる簡体字・新字体表記です。一方「中國」は繁体字や旧字体の表記で、台湾や香港などでは今もこちらが使われています。意味は同じですが、使われる地域や文化背景によって表記が異なります。