2025年4月に開幕した大阪・関西万博も、2025年10月13日(月)の閉幕まで残りわずかとなりました。各国が趣向を凝らしたパビリオンの中でも、ひときわ注目を集めているのが「ルクセンブルクパビリオン(ルクセンブルク館)」です。
テーマは「Doki Doki – ときめくルクセンブルク」。持続可能性や循環型社会を提案する展示に加え、伝統料理や文化を楽しめるカフェ&ショップが人気を呼んでいます。
この記事では、ルクセンブルクパビリオンの魅力を実体験を交えながら詳しく紹介します。待ち時間の目安やグルメ情報、さらには閉幕後の移築予定やルクセンブルクという国そのものの魅力まで、これから訪れる方や閉幕後に興味を持った方にも役立つ内容をまとめました。


ルクセンブルクパビリオンとは?

ルクセンブルクパビリオンは、「Doki Doki – ときめくルクセンブルク」をテーマに掲げています。心臓の鼓動がドキドキと高鳴るように、来場者がわくわくする体験を提供することを目指しています。
建物は膜屋根を持つ鉄骨構造で、循環型経済の理念に基づいて設計されており、万博終了後も部材を再利用できる仕組みです。
中に入ると、ルクセンブルクの自然や人々の暮らしをデジタル技術で紹介する映像体験が広がり、最後にはカフェエリアやショップで料理やお土産を楽しむことができます。
万博に行く前の必要なもの
まずはじめに!これから万博に行かれる方に、持っていくと便利な準備アイテムをご紹介します。
まずは、万博ガイドブック。会場でもとても重宝しますし、事前に情報を把握しておくことで、当日の楽しみ方がまったく変わってきます。持っていて損はありません!
万博ガイドブック
次に、夏の必需品「クールグッズ」。熱中症で体調を崩している方も見かけました。体力を奪われないように、暑さ対策はしっかりと準備しておきましょう。
ハンディーファン
ポンチョ&カッパ
雨の日に傘を持ち歩くのは、意外と邪魔になるものです。特に、雨をしのげる場所が少ない万博会場では、「カッパ」が必須アイテム。パビリオンに入るときもほぼ脱がずにそのまま入館できるため、雨の日でも両手を空けたまま快適に行動できます。
モバイルバッテリー
ルクセンブルクパビリオンの展示内容


3つの体験エリア
ルクセンブルク館は、来場者が10分間隔で25名ずつ入場し、約25分かけて3つの展示エリアを巡る流れになっています。
- 前室(イントロダクション)
まずはルクセンブルクの魅力を映像で紹介。国の概要や文化に触れることができます。 - 等身大スクリーンでの対話体験
モニターに映し出されたルクセンブルクの人々と“出会う”ような演出。彼らの仕事や暮らしぶりを知ることができます。 - インタラクティブ展示と360°映像
球体スクリーンを操作してコンテンツを選んだり、床と壁に映し出される「ルクセンブルクの一日」を臨場感たっぷりに体験できます。靴を脱いでネットの上から鑑賞するスタイルは、非日常感があって印象的でした。

ルクセンブルクパビリオンの待ち時間と所要時間

ルクセンブルク館は大人気パビリオンの一つで、待ち時間は平均40分〜3時間程度。特に休日や午後は長蛇の列になることがあります。
- 収容人数:10分間隔で25人ずつ入場
- 所要時間:25分
- 混雑回避のコツ:朝一番に行けば並ばずに入れることもあります。
私は平日の午後に訪れた際、案内表示では「3時間待ち」と出ていましたが、実際には2時間ほどで入場できました。建物が奥まで続いているので「ゴールが見えない」不安感がありますが、根気よく並ぶ価値はあります。
グルメ体験|本場ルクセンブルクの味

展示を楽しんだ後は、屋外のフードコートでルクセンブルクの料理を堪能できます。特におすすめは以下のメニューです。
- ルクセンブルクスタイルのホットドッグ(Grillwurscht)
極太ソーセージをバゲットに挟んだ豪快な一品。皮はパリッ、中はジューシーでビールとの相性抜群。 - グロンペルキシュルシェン(Gromperekichelchen)
ポテトを使った伝統的なフリッター。ふわっと軽く、素朴な味わいがクセになります。 - ルクセンバーガーやブリオッシュのローストビーフサンド
少し高めですが、ボリューム満点で異文化体験を楽しめます。
ドリンクは公式グラスで提供されるビールやスパークリングワインが人気。テラス席でくつろぎながら味わうと、まるでヨーロッパに旅した気分になります。
ショップと利用の注意点
ショップとフードコーナーは朝10時半からオープンするため、朝一で入場した方は利用できない場合があります。ショップは写真を提示すれば再入場できるケースもありますが、フードコーナーは再入場不可なので注意が必要です。
ショップでは公式グッズやルクセンブルクらしいアイテムを購入可能。多目的トイレやゴミ箱も併設されているので便利です。



万博終了後の行方|交野市に移築決定
2024年3月、大阪府交野市がルクセンブルク代表団と協定を結び、万博終了後にパビリオンを交野市に移築することが決定しました。これは全国初の試みで、持続可能性を象徴する事例として注目されています。
閉幕後も日本でルクセンブルク館を体験できる可能性があるのは嬉しいニュース。万博に行けなかった人も、将来的に交野市で再びその魅力に触れられるかもしれないですね。
ルクセンブルクってどんな国?
最後に、パビリオンを通じて興味を持った方に向けてルクセンブルクという国を簡単に紹介します。
ルクセンブルクは、西ヨーロッパに位置する小さな内陸国で、ベルギー・フランス・ドイツに囲まれています。国土は東京23区よりも少し広い程度ですが、金融やITなど先端分野で発展し、世界でも有数の豊かな国として知られています。
首都ルクセンブルク市には美しい旧市街が広がり、ユネスコ世界遺産にも登録されています。自然も豊かで、森や渓谷が多く残ることから「緑の心臓」とも呼ばれ、環境保護や循環型社会の取り組みに力を入れています。
観光では城や歴史的建造物のほか、美味しいグルメやワインも楽しめ、ヨーロッパ旅行の穴場スポットとして人気があります。
パビリオンで触れた「多様性」と「持続可能性」の理念は、まさにルクセンブルクという国そのものを映し出しています。



まとめ

ルクセンブルクパビリオンは、映像中心の展示とインタラクティブな体験を通じて、普段触れることの少ない国の魅力を知ることができる貴重な場所です。待ち時間は長めですが、その価値は十分にありますし、何よりグルメ体験が期待以上でした。
閉幕まで残りわずか。もし「まだ行っていない」という方は、今がラストチャンスです。そして閉幕後も、交野市に移築される予定があるため、万博を逃した方も再び出会える可能性があります。
「ルクセンブルクってどんな国?」と興味を持った方は、万博のルクセンブルク館をきっかけに、ぜひ実際に訪れる計画を立ててみるのもおすすめです。