大阪万博で注目の「カタールパビリオン」とは?

2025年大阪・関西万博で多くの来場者が足を運んでいるのが、カタールパビリオン(カタール館)です。中東湾岸諸国のひとつであるカタールは、産油国として知られる一方、古くから貿易や真珠採りで栄えてきました。そんな国の歴史や文化、そして現代の発展を体感できるのが、このカタール館です。
建築デザインを手掛けたのは、日本を代表する建築家・隈研吾氏。真っ白な外観は、カタールの伝統的な木造帆船「ダウ船」をモチーフにしており、伝統と革新が融合したデザインとなっています。訪れる前からその外観の美しさに心を奪われる人も少なくありません。
カタールパビリオンの特徴とコンセプト

カタールは砂漠の国という印象が強いかもしれませんが、実際にはペルシャ湾に面した美しい海岸線を持っています。カタール館では、この海岸線をテーマにした展示が用意されており、反時計回りに海岸線を一周するような構成で進んでいきます。




展示室は濃紺のカーテンで囲まれており、これがペルシャ湾を象徴しています。その中で、地域ごとに文化や産業、自然が紹介され、来場者はまるでカタールを旅しているかのような体験ができます。特に、真珠採りや砂漠の暮らしといった伝統文化から、現在の都市開発まで、幅広い情報を学ぶことができます。
中央エリアには靴を脱いで映像を鑑賞するスペースがあり、カタールの歴史や現代社会を映像でわかりやすく学べます。ただし、動線がやや混雑しやすく、靴の取り違いに注意が必要です。
実際に訪れてみた感想(体験レポート)


私が訪れた際は予約不要で並べば入場できました。待ち時間は20分ほど。炎天下の中でしたが、白い屋根のおかげで直射日光を避けられ、比較的快適に待つことができました。
入館すると、まず目に入るのは壁一面の濃紺のカーテン。その奥に進むと、伝統的な衣装や生活道具の展示がありました。女性用の黒いドレス「ダラア」や「アバヤ」、男性用のインナーウェアなど、文化の違いを感じられる展示はとても興味深かったです。
また、砂漠のアクティビティとして人気の「デザートサファリ」の紹介もあり、SUVで砂漠を駆け抜ける迫力ある映像に思わずワクワクしました。

映像鑑賞エリアでは多くの来場者が腰を下ろし、静かにスクリーンを見つめていました。広々とした空間というよりはコンパクトなつくりで、入退場が重なると少し混雑します。それでも、展示のストーリーがしっかりしているため、最後まで飽きずに楽しむことができました。
夜のカタール館は特におすすめ



私のおすすめは、夜に訪れるカタール館です。建物前には水面が広がり、そこに真っ白なパビリオンがリフレクションして映り込みます。その姿はまるで砂漠のオアシスのようで、幻想的な美しさにしばらく見惚れてしまいました。昼間の展示も充実していますが、夜ならではの雰囲気を味わえるのは大きな魅力です。
グッズ・お土産情報

カタールパビリオンにはお土産ショップも併設されています。万博オリジナルのマグカップやキャップのほか、リーズナブルな文房具なども販売されています。私が見たときは、1,000円以下の色鉛筆もあり、その安さに驚きました。
また、カタールの砂漠の砂を使った商品も印象的でした。ボトルの中の砂はグラデーションになっており、時間帯によって砂漠の色が変わる様子を表現しているそうです。展示で学んだことと結びつくので、お土産として持ち帰れば良い思い出になりそうです。

以前はヘナタトゥー体験もありましたが、現在は終了しています。その代わり、展示やショップで十分に楽しめるので安心してください。
カタールパビリオンの所要時間・アクセス・予約について
- 所要時間:展示や映像をゆっくり見るなら20〜30分程度が目安です。
- 予約:カタール館は予約不要で入場できます。ただし人気が高いため、混雑時は40分〜1時間待ちになることもあります。ただし夜に行くのがオススメ!特に花火が上がる19時頃は比較的空いているので、その時間を狙うのがオススメです。特に6時半頃に入り花火が上がる19時頃に退場すれば、そのまま花火が見れる絶景ポイントの場所ですので、調整して楽しんでください。
- 場所:大阪・関西万博会場の国際エリアに位置しています。周囲には他の中東諸国のパビリオンもあり、合わせて巡るのがおすすめです。



よくある質問(FAQ)
Q. カタールパビリオンとは何ですか?
A. 中東の国・カタールが出展するパビリオンで、海岸線や砂漠文化、現代の発展を学べる展示が特徴です。
Q. 万博のカタール館は予約が必要ですか?
A. 予約不要で並べば入場できます。ただし混雑時は待ち時間が発生します。
Q. 所要時間はどれくらいですか?
A. 平均30〜40分程度。展示や映像をじっくり見るともう少しかかります。
Q. カタール館のお土産はどんなものがありますか?
A. マグカップ、キャップ、文房具、砂漠の砂を使ったグッズなどがあり、比較的リーズナブルです。
Q. 設計者は誰ですか?
A. 日本の建築家・隈研吾氏がデザインを担当しました。
カタールってどんな国?知っておきたい基本情報
- カタールとはどこにある?
ペルシャ湾に位置する小さな国で、首都はドーハ。地図で見るとサウジアラビアと接し、対岸にはイランやUAE(ドバイ)があります。 - 有名なもの・特徴
世界屈指の天然ガスと石油資源に恵まれ「金持ち国家」として知られています。近代建築や高級ホテル、スポーツ(サッカーW杯開催地)も有名です。 - カタール航空
世界的に評価の高い航空会社で、日本からドーハまで直行便が運航しています。乗継でヨーロッパやアフリカへ行く旅行者にも人気。 - ドバイとの違い
どちらも湾岸諸国ですが、ドバイ(UAE)は観光都市として有名。一方カタールは国全体が小規模ながら、伝統文化と近代都市開発が共存しています。 - 治安と注意点
治安は比較的良好ですが、イスラム教の国なので公共の場での飲酒や露出の多い服装はNG。「してはいけないこと」を理解しておくと安心です。

まとめ
カタールパビリオンは、伝統と現代が融合した見応えのある展示と、夜には幻想的な外観を楽しめる魅力的なパビリオンです。予約不要で気軽に訪れられる一方、混雑時には待ち時間が発生するため、余裕を持ったスケジュールをおすすめします。
展示を通じてカタールという国の歴史や文化を深く知ることができ、お土産やグッズも豊富。大阪万博に行くなら、ぜひ立ち寄ってほしい注目のスポットです。


