2025年の大阪・関西万博で、私が特に感動したのが「シンガポールパビリオン」でした。象徴的な赤い球体が目を引くこのパビリオンは、外観のデザインから展示内容まで、「夢」をキーワードに未来へのメッセージを発信しています。
この記事では、実際に私が7月の日曜日に訪れた体験をもとに、待ち時間や所要時間、展示の見どころ、カフェやショップの情報まで詳しく紹介します。



シンガポール館の概要とテーマ
シンガポールは東南アジアに位置する都市国家で、1819年に英国植民地として発展し、1965年に独立。金融・貿易・テクノロジーで成長し、交通・医療・治安が整備された多民族・多言語国家です。多文化料理やグリーン都市計画、ハーカー文化も魅力です。
「Where Dreams take Shape」――夢が形になる場所


シンガポール館は、「ゆめ・つなぐ・みらい(Where Dreams take Shape)」というテーマを掲げています。この言葉には、誰もが抱く夢が未来を動かす力になるというメッセージが込められており、経済成長・環境保護・社会的包摂という、シンガポールが掲げる三本柱の理念が見事に表現されています。
シンガポールという小さな国が「リトル・レッド・ドット(Little Red Dot)」と呼ばれながらも世界に影響を与えていることへの誇りが、赤い球体「ドリーム・スフィア」にも込められています。
万博に行く前の必要なもの
ここでひと休み!これから万博に行かれる方に、持っていくと便利な準備アイテムをご紹介します。
まずは、万博ガイドブック。会場でもとても重宝しますし、事前に情報を把握しておくことで、当日の楽しみ方がまったく変わってきます。持っていて損はありません!
万博ガイドブック
次に、夏の必需品「クールグッズ」。6月の時点でも、すでに熱中症で体調を崩している方も見かけました。体力を奪われないように、暑さ対策はしっかりと準備しておきましょう。
ハンディーファン
折りたたみ椅子
そして何よりおすすめなのが、持ち運びできる折りたたみ椅子!長時間の待機列や、雨の日など休憩できる場所が限られる場面で大活躍します。足腰の負担も軽減され、万博のように一日中歩き回るイベントにはぴったりの便利グッズです。
ポンチョ&カッパ
雨の日に傘を持ち歩くのは、意外と邪魔になるものです。特に、雨をしのげる場所が少ない万博会場では、「カッパ」が必須アイテム。パビリオンに入るときもほぼ脱がずにそのまま入館できるため、雨の日でも両手を空けたまま快適に行動できます。



外観デザインが伝えるシンガポールの哲学
象徴的な「ドリーム・スフィア」と青海波のファサード
パビリオンの外観は直径約18.6メートル、高さ約17メートルの巨大な赤い球体「ドリーム・スフィア」が特徴です。表面はリサイクル素材のアルミニウム製の赤いディスク約1万7千枚で覆われており、環境への配慮も示されています。
また、ファサードには日本の伝統文様である「青海波」模様が用いられており、伝統と未来をつなぐデザインになっています。
3つの階層で描かれる「夢」のストーリー


1階:ペーウィング・パラダイス(自然との共生)
1階に入ると、鳥や植物の切り絵、広がる木々のアニメーション映像、都市と自然が融合する風景が出迎えてくれます。特に印象に残ったのは、実際に存在する「ジュロン・レイク・ガーデンズ」の写真です。これらの展示を通じて、都市開発と自然共生を目指すシンガポールのビジョンが伝わってきます。
2階:ドリーム・リポジトリ(夢を言葉に)

2階では、色とりどりのガラス玉が浮かぶ幻想的な空間が広がり、来場者自身が「自分の夢」を描いたり入力したりする参加型展示になっています。私もつい「金と休みが欲しい」と正直な夢を書いてしまいましたが、誰でも気軽に夢を共有できる空間です。この参加型体験が、パビリオン全体のテーマとリンクしていてとても素敵でした。
3階:Your Dreams Shape Our World(夢が世界をつくる)

3階に進むと、まるでプラネタリウムのような360°シアターに包まれた空間が広がります。ここでは、先ほど描いた「夢」がモニターに映し出され、それを栄養にして一本の木が育ち、やがて緑豊かな街が生まれるという感動的な映像が展開されます。「夢は人を育て、世界を形作る」――そんなメッセージが胸に響きました。
混雑状況と所要時間の目安
私が訪れた体験談(2025年7月の日曜日)
私が訪れたのは7月の日曜日で、パビリオン入口では入場制限がかかっており、リング下の待機エリアで並ぶ形でした。待ち時間はおよそ30分程度、展示自体は15分ほどで見て回ることができました。ただし「夢を描く」体験が人気であることもあり、混雑時はさらに時間がかかるかもしれません。
おすすめは「アオと夜の虹のパレード」が上演中の時間帯。このショーに多くの人が流れるため、シンガポール館の待ち時間が比較的短くなります。時間をうまく調整して訪れると、スムーズに入館できます。
シンガポール館のカフェとショップ情報


カフェでひと休み&限定ドリンク

パビリオンの外には、シンガポールならではのドリンクを楽しめるカフェがあります。私が見つけた人気メニューは以下の通りです:
- ゴールデンサンライズ:1,500円
- シンガポール・スリング:1,700円
- コピドリーム(コーヒー系ドリンク):1,500円
- オレンジジュース/パイナップルジュース:各種
暑い夏の日にはぴったりの爽やかなドリンクばかり。歩き疲れた後に一息つける場所としてもおすすめです。
ショップではお土産もチェック


小規模ながら、限定グッズや雑貨がそろうショップも併設されています。シンガポールにちなんだデザインアイテムや、夢をテーマにしたアートグッズなどもあるので、訪問の記念やお土産にぴったりです。
よくある質問
大阪万博のシンガポール館のテーマは?
テーマは「ゆめ・つなぐ・みらい(Where Dreams take Shape)」です。来場者が自分の夢と向き合い、それをきっかけに未来を創っていく――そんな理念が展示を通して体感できます。
シンガポール館の所要時間は?
平均して15分程度ですが、混雑状況や「夢を描く体験」への参加時間によって前後します。待ち時間は30分以上になることもあるため、タイミングを見て訪問するのがおすすめです。
予約は必要?
現時点では予約制ではなく、先着順での案内となっています。ただし、混雑時には入場制限がかかるため、時間に余裕をもって訪れると安心です。
まとめ:夢に触れて未来を感じる感動体験
シンガポールパビリオンは、「夢」を通して未来を見つめ、自然・都市・テクノロジーが調和する理想的な社会像を体験できる感動の空間でした。
赤い球体のインパクトに惹かれてふらりと立ち寄ったものの、展示の深さと美しさ、参加型の演出、そして五感に訴える没入体験に、すっかり魅了されてしまいました。
万博に訪れる方には、ぜひ時間をつくって立ち寄ってほしいパビリオンのひとつです。




