UAEパビリオンは、「大地から天空へ—UAEが拓く未来への挑戦」というテーマのもと、ナツメヤシの“本物”の枝で作られた柱が林立する圧巻の空間が広がります。
私が訪れたとき、ガラス張りの建物越しに柱の存在感が外からも伝わり、館内では宇宙探査・医療革新・持続可能性の展示を自由に歩いて楽しめました。
レストランではエミラティ料理やラクダミルク、デーツ由来のドリンクも堪能でき、9月限定の新作シェイクも登場。
この記事では、見どころ・香り・所要時間・待ち時間対策・食事メニューまで、体験ベースでわかりやすくまとめます。
UAEパビリオンとは?基本情報
アラブ首長国連邦(UAE)は、中東のペルシャ湾沿岸に位置する7つの首長国から成る連邦国家です。首都はアブダビ、最大都市はドバイで、近代的な高層ビル群や豪華なリゾート、伝統的なスーク(市場)が共存しています。石油資源により急速に発展しましたが、観光・金融・航空など多角的な産業でも世界をリード。イスラム文化を大切にしつつ、多国籍な人々が暮らすダイナミックな国です。
建築が語る「大地から天空へ」
UAE(アラブ首長国連邦)パビリオンはガラス張りの外観が特徴で、館内にはナツメヤシの枝で作られた柱が90本、高さは約16m。ナツメヤシはUAEで「聖なる木」と呼ばれ、実は特産のデーツとして親しまれています。
使用された枝は約200万本にのぼり、国内だけでは足りずアラブ各国からも提供があったというスケール。
私は柱の足元に設置された解説や展示台座を巡りながら、“本物”がもたらす質感と迫力を強く感じました。

テーマと体験の方向性
テーマは、UAEの「夢を実現する者たち」の物語。宇宙・医療・サステナブルの取り組みが、イマーシブな空間とマルチセンサリー演出で立体的に伝わります。映像や香り、音、手触りなど五感で理解が深まるのが魅力です。
柱の森を“探検”する展示動線

館内は決まった一方通行ではなく、柱と柱の間を自由に散策できます。私は、柱に取り付けられた小さな説明や足元の台座に気づくたび、宝探しのようなワクワクを味わいました。展示に“自分で気づく”楽しさが、記憶への定着を助けてくれます。
宇宙・医療・サステナの現在地

柱の合間には、ロケットや宇宙飛行士のインタビュー映像、子ども向けの宇宙ゲームなどが並び、UAEが宇宙探査に本気で取り組む姿が伝わります。織物展示の間にタブレットが埋め込まれ、医療分野の取り組みもわかりやすく紹介。
さらに、首長国ごとの砂漠の砂、コーヒーポットや短剣、織物など伝統工芸にも触れられます。巨大な丸型モニターの映像は、疲れたときの小休止にも最適でした。
香りの演出
入館するとふわりと広がるアラビアンな香り。ウード(沈香)やスパイスを思わせる落ち着きのある香りで、視覚以外の感覚からも“異国情緒”に没入できます。私はこの香りをかぐたび、展示体験の印象がより豊かになるのを感じました。

予約・待ち時間・所要時間の実体験メモ

- 待ち時間の傾向:人気パビリオンは基本的に待ち時間が発生しがち。平日20時ごろに私が行った日は待ち時間0分で、予約なしでも入場できました(閉館間際は空きやすいことがある)
- 所要時間:展示だけなら45〜60分ほど。レストランやショップも楽しむなら90分前後を見ておくと安心。
- 当日運用:テイクアウト列は右側並びで、私が見た日は約30人の列でも10人ずつの案内でスムーズに進みました。
- 暑さ&待機対策:会場は屋外移動が多く暑くなりがち。日傘や軽量の折りたたみイスを使う来場者が多くいました。荷物負担を減らすコンパクトチェアは特におすすめ。
結論:混雑を避けたい人は夕方〜閉館前を狙う、もしくは予約枠+当日運用の両にらみが有効。暑さ対策と“待ち時間を座ってやり過ごす”準備で体力の消耗を抑えられます。



レストラン&カフェ|エミラティ料理と限定ドリンク


注文の流れと混雑感
レストランのテイクアウトは右側の列に並ぶ方式。私が並んだ日は約30人でしたが、10人単位の入場でテンポよく進みました。売り切れ(例:ラム弁当)もあるので、狙いのメニューがある場合は少し早めが安心です。
代表メニュー
- カスタム弁当 4,100円(税込)
- メイン(4種から1品):例)サマック・サルーナ(エミラティバザースパイスでマリネした焼きカナダイのシチュー/ライス添え)
- サラダ(2種から1品):例)ハリース・サラダ(大麦、ザクロ、パセリ、ミニトマト、きゅうり、チャミーチーズ/オリーブオイル&ルーミ〈ブラックライム〉ドレッシング)
- デザート(2種から1品):例)アシーダ・ボバー(カボチャ×サフラン×カルダモンのエミラティ風プディング)
- パン/デーツ付き
- その他のフード例:ダジャジュ・マッチブース、ラム・ウージ、バージンジャーン・マシュウィ、サマック・サルーナ、バティータ、アシーダ・ボバーなど。
※名称や構成は日によって変更・売切あり。
ドリンク・スイーツ(体験ベース)


- ラクダミルク:1,000円:想像よりクセが少なく飲みやすい。
- デーツコーヒー(アイス) 750円:薬膳茶やハーブティーを思わせる独特の香味で好みが分かれそう。コーヒー内の赤っぽい粒はデーツ由来と思われ、味のアクセントに。
- おすすめデザート:ルカイマット(ドーナツ):注文後に調理で約20分。私は時間の都合で断念しましたが、コーヒーに合うとスタッフが丁寧に教えてくれ、接客品質の良さを感じました。
期間限定(2025年9月1日〜9月30日)
- 新作ドリンク 2種(各1,250円・税込)
- カラスデーツミルクシェイク
- マンゴー&サーゴミルクシェイク
UAEの食文化に着想を得た完全オリジナルレシピ。ここだけの体験価値が高いので、私は万博リピート時の“ごほうびドリンク”としておすすめします。
まとめ:食の狙い目は売切前の時間帯か閉館間際の軽食・ドリンク。限定メニューは“今だけ”の強い動機付けになります。
グッズ・ショップ


出口付近にはグッズショップがあり、個性的なTシャツやアパレル、小物などが並びます。
私は万博パビリオンの中でもデザイン性が高く“街で着られる”印象を受けました。鑑賞→食事→買い物の動線が自然に完結するのも快適です。
アクセス&立地の体感

会場東口から少し離れておりますが、巨大で目立つ建築なので迷いにくい位置取り。私は“会場のランドマーク”的な存在感に助けられ、効率よく回遊できました。隣接するカタール館と併せて“湾岸地域の世界観”を続けて味わうのもおすすめです。

万博に行く前の必要なもの 初心者向け・持ち物チェック
- 日傘/帽子:暑さ・日差し対策に。男女ともに使用者多数。
- 軽量折りたたみイス:待機列での疲労軽減に効果大。
- 飲み物:水分補給はこまめに。甘いドリンクは“ご褒美”に回すとバランス◎。
- モバイルバッテリー:写真・動画が捗る分、電池消費も増。
これから万博に行かれる方に、持っていくと便利な準備アイテムをご紹介します。
まずは、万博ガイドブック。会場でもとても重宝しますし、事前に情報を把握しておくことで、当日の楽しみ方がまったく変わってきます。持っていて損はありません!
万博ガイドブック
次に、夏の必需品「クールグッズ」。熱中症で体調を崩している方も見かけました。体力を奪われないように、暑さ対策はしっかりと準備しておきましょう。
ハンディーファン
ポンチョ&カッパ
雨の日に傘を持ち歩くのは、意外と邪魔になるものです。特に、雨をしのげる場所が少ない万博会場では、「カッパ」が必須アイテム。パビリオンに入るときもほぼ脱がずにそのまま入館できるため、雨の日でも両手を空けたまま快適に行動できます。
モバイルバッテリー
折りたたみ椅子
そして何よりおすすめなのが、持ち運びできる折りたたみ椅子!長時間の待機列や、雨の日など休憩できる場所が限られる場面で大活躍します。足腰の負担も軽減され、万博のように一日中歩き回るイベントにはぴったりの便利グッズです。
要点:暑さ・待機・充電の3点をケアすると、体験満足度が一気に上がります。
よくある質問(FAQ)
Q. UAEパビリオンの特徴は?
ナツメヤシの枝で作られた90本・約16mの柱がつくる圧倒的空間で、宇宙・医療・サステナを五感で学べます。香りの演出や伝統工芸×デジタルの展示がユニーク。食事・グッズも充実し、ここ一箇所で“UAEの今”を立体的に体験できます。
Q. どんな香りがしますか?
落ち着きのあるアラビアンノート(ウードやスパイスを想起)で、展示体験に没入感を与えてくれます。私は香りが“思い出のフック”になり、体験内容を後から思い出しやすく感じました。
Q. 何ができますか?
柱の森を自由に散策しながら、宇宙・医療・サステナの展示を体験。大型モニターの映像鑑賞、宇宙ゲーム、工芸品や砂の展示など、多層的に楽しめます。レストランではエミラティ料理、カフェではラクダミルクやデーツドリンク、ショップでTシャツなどお土産も。
Q. 予約は必要?所要時間は?
人気ゆえ混雑しがちですが、閉館間際は空く日も。私は平日20時ごろに待ち時間0分で入れました。展示のみなら45〜60分、食事や買い物も含めるなら90分を目安に。
まとめ
UAEパビリオンは、“本物”のナツメヤシの柱が象徴するように、伝統と最先端の挑戦を同時に体感できる稀有な場所です。宇宙・医療・サステナの展示は“学びがい”があり、香りや映像が記憶に残ります。
食ではエミラティ料理と限定ドリンクが“ここでしか味わえない”動機を生み、グッズのデザイン性も高い。混雑回避は夕方〜閉館前が狙い目で、日傘・折りたたみイスの準備が快適さの鍵。私にとっても“もう一度行きたい”と感じる満足度の高いパビリオンでした。


