2025年に大阪で開催中の「大阪・関西万博」。その中でもひときわ注目を集めているのが、「イタリア館」です。イタリアの芸術と食文化が融合した圧巻のパビリオンには、世界的に有名な絵画や建築空間、絶品イタリアンレストランまで盛りだくさん。
この記事では、私が実際に6月の土曜日夕方に2時間半並んで体験したリアルな感想を交えながら、イタリア館の見どころや混雑回避のポイント、予約の有無、気になる展示内容まで詳しく解説します。
これから万博に行こうと考えている方、特にイタリア館に興味がある方にとって必読のガイドです!



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イタリア館とは?テーマとコンセプトを解説

芸術が命を再生する「Art regenerates Life」
イタリア館のテーマは、「Art regenerates Life(芸術が命を再生する)」です。このフレーズには、数千年にわたるイタリアの歴史と芸術文化の力が込められています。ルネサンスの中心地として知られるイタリアは、かつて荒廃した時代にこそ芸術の力で人々に希望と再生をもたらしてきました。
万博という未来志向の場においても、イタリアは「過去の芸術が現在と未来を生きる糧になる」というメッセージを届けています。展示を見ていく中で、私たちは単に美を鑑賞するだけでなく、「人間の尊厳とは何か」「命とは何か」という根源的な問いに触れるような感覚になります。
このコンセプトは、イタリアという国が持つ”文化的再生力”を世界に示すものであり、今の時代にこそ響く力強いメッセージといえるでしょう。
建築もアートの一部!劇場型のパビリオン空間

イタリア館の建物自体も、テーマを体現する「生きたアート」として設計されています。建築デザインは世界的建築家マリオ・クチネッラ氏によるもので、彼が手がけたこのパビリオンは、イタリアの伝統的な「広場(ピアッツァ)」や「劇場」といった公共空間を現代風に再解釈したものです。
パビリオン内部は直線と曲線が絶妙に融合し、まるで屋外のオープンスペースにいるかのような開放感。建築素材にはリサイクル材や自然由来の素材も使用され、サステナブルな建築としても高く評価されています。空間を歩くだけでもまるで舞台の上を歩いているような感覚があり、まさに「建築そのものが芸術作品」と言える構成でした。
また、夜になるとパビリオンは照明によってさらにドラマティックに演出され、18時以降にはライブパフォーマンスも実施されます。館全体が”劇場”として生き始め、訪れる人々の五感を刺激してくれます。
注目の展示・アート作品とは
古代彫刻と名画が描く「時を超える旅」


イタリア館では、古代から現代まで時空を超えたアート作品が数々展示されています。中でも圧巻なのが、古代ローマ時代の「ファルネーゼ・アトラス」。その重厚感ある造形美は、訪れる者を古代からのメッセージに引き込む力を持っています。
さらに、イタリアン・バチカン美術館から特別出展されているカラヴァッジョの「The Deposition(キリスト降架)」は、力強い陰影のコントラストにより、作品が持つ物語性を鮮烈に伝えています。
レオナルド・ダ・ヴィンチの知と芸術の融合


館内では、ミラノのアンブロジアーナ図書館所蔵の「Codex Atlanticus(アトランティック手稿)」から選ばれたオリジナルスケッチが展示されています。機械や建築、人体構造に関するダ・ヴィンチの洞察が感じられる貴重な機会ですので、見逃さないように!
映像・デジタルアートで体感するイタリア各地の風景
展示ゾーンでは大型スクリーンを用いた映像体験も充実。トスカーナの丘陵やヴェネツィアの運河、ローマの遺跡などが週替わりでスクリーンに映し出され、視覚と音響で本場の風土に没入できます。
夕方、館内で列に並ぶ疲れを癒しつつ、自然と文化の世界旅行へ誘うデジタル演出は、訪れる人々の心をしっかりとつかんでいました 。
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イタリア館のレストランは必訪!

本格イタリアンが楽しめるメニュー内容
パビリオン内には、現地のイタリアンさながらの味が楽しめるレストランも。パスタやティラミスなど王道メニューはもちろん、地域ごとの郷土料理も提供されています。バルサミコ酢やオリーブオイルの香りに包まれて、まさに「五感で味わうイタリア」。
予約は必要?混雑の状況と待ち時間の目安
現在、レストランの事前予約は公式には行っておらず、すべて当日受付です。昼12時〜14時、夕方17時以降は特に混み合うので、午前中の早い時間帯が狙い目です。待ち時間は30分〜1時間が目安です。


混雑状況と並ぶ覚悟|体験談あり

6月の土曜日夕方に訪問、約2時間半待ち!
私が実際に訪れたのは2025年6月の土曜日、夕方17時頃で、すでに長蛇の列で、入場までに約2時間半かかりました。日中を避けて夕方に訪れたつもりでしたが、それでも大混雑!人気の高さを肌で実感しました。
おすすめの訪問時間と回避策
午前中の開館直後(9時〜10時)や平日がおすすめ。どうしても土日に行く場合は、開館1時間前から並ぶことを強くおすすめします。また、暑さ対策・水分補給も忘れずにしましょう。
近くでは吉本の舞台もあるので、音漏れライブも楽しめます💦
万博に行く前の必要なもの
ここでひと休み!これから万博に行かれる方に、持っていくと便利な準備アイテムをご紹介します。
まずは、万博ガイドブック。会場でもとても重宝しますし、事前に情報を把握しておくことで、当日の楽しみ方がまったく変わってきます。持っていて損はありません!
万博ガイドブック
次に、夏の必需品「クールグッズ」。6月の時点でも、すでに熱中症で体調を崩している方も見かけました。体力を奪われないように、暑さ対策はしっかりと準備しておきましょう。
ハンディーファン
折りたたみ椅子
そして何よりおすすめなのが、持ち運びできる折りたたみ椅子!長時間の待機列や、雨の日など休憩できる場所が限られる場面で大活躍します。足腰の負担も軽減され、万博のように一日中歩き回るイベントにはぴったりの便利グッズです。
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イタリア館をもっと楽しむポイント
屋上庭園とアトリエ空間で体験型アートに触れる
屋上には「イタリア庭園」があり、自然と建築の融合が感じられます。まるで迷路のような造りが楽しく、日差しの強い日でも風が心地よい空間です。
ホーリーシーパビリオンとの連携展示にも注目
イタリア館の隣には「ホーリーシーパビリオン(バチカン市国)」も併設されています。こちらでは、宗教美術や希望をテーマにした展示が行われ、イタリア館との連動感も楽しめます。
フェラーリのパーツ展示も


イタリア館では、フェラーリ社の技術力も一部展示されており、モータースポーツファンにも見逃せません。具体的には、実際のフェラーリ車に使用されている「ブレーキキャリパー」や「アクティブサスペンションシステム」が展示されており、その精密な構造や技術的背景に触れることができます。
これらは美術的展示だけに留まらず、イタリアの「メカニカルクラフトマンシップ(機械技術の職人技)」を象徴するものとして位置づけられており、万博全体で語られる「アートと技術の融合」にぴったりと調和しています
よくある質問(FAQ)

イタリア館の何がすごいの?
イタリア館が圧倒的にすごいのは、「本物の世界遺産級作品が一堂に集められ、古代から現代までの美術と文化が融合する空間が万人に開かれているから」です。
- 2 m級の古代彫刻「ファルネーゼ・アトラス」は日本初公開の至宝
- バチカンのカラヴァッジョ作品やミケランジェロ彫刻、ダ・ヴィンチ直筆手稿といった巨匠のリアルな息遣いを間近で体感
- さらに映像やインスタレーション、屋上庭園や屋台型レストランまで、体験型の現代アート要素も充実
このように、ただ鑑賞するだけでなく、「歴史を旅し、自分の感覚で芸術を味わい、体験する場」として設計されたのが、イタリア館の最大の魅力です。
大阪万博2025は予約しないと入れない?
万博会場自体は予約不要で入場可能ですが、パビリオンによっては人数制限があります。イタリア館も予約なしでも入れますが、事前の予約が必須!ぜひ7日前、3日前、当日予約とチャレンジしてみてください。
イタリア館のアンバサダーは誰?
公式アンバサダーはイタリアの俳優・映画監督であるアルベルト・アンジェラ氏。知的で文化的な視点から、イタリアの魅力を世界に発信しています。
まとめ|芸術・食・建築…すべてが凝縮されたイタリア館へ
2025年大阪万博のイタリア館は、まさに「イタリア文化のショーケース」。芸術作品の迫力に圧倒され、本場さながらのイタリアンに舌鼓を打ち、建築そのものに感動する…そんな贅沢な体験がこのパビリオンには詰まっています。
混雑は覚悟のうえで、しっかり準備をして臨めば、その価値は十分にあります。ぜひ一度、五感でイタリアを味わう旅に出かけてみてください。

